周易
易には周易と断易があり、ここでは周易について述べます。
周易は、文王・周公を経て漢の武帝の治世の初めに完成された。後漢では儒教の学問が正統と認められて、四書・五経の中で易経は五経の筆頭にあげられています。
易は、進退可否を、その時の状況に応じて示してくれる。
運命の変化の兆しを知って、不幸を少しでも予測できるとしたら、災いを避け、不安を和らげることが出来るだろうから、この予測の手掛かりの一つとして易に相談してみるのもいいでしょう。
行くか戻るかの答えがはっきりとしている占術ですので、「恋愛」「結婚」「人間関係」「仕事」「家庭運」など様々なジャンルをオールマイティに扱えます。
周易は哲学的な要素が多いため、熟練の鑑定師や占い師に占ってもらうことで効果を発揮するでしょう。
また、周易と同じ易占いとして断易(だんえき)も人気があります。
周易が周の時代に成立した占術なのに対して、断易は比較的歴史の新しい占いです。
この2つの易占いは占いとしての手法や思想が違いますので、全くの別物だと捉えた方が良いでしょう。
周易は未来全体をイメージとして掴みやすい占いですので、自分の方向性を決めたい方に向いています。
一方で断易は占った事柄に対する吉凶が明確に出やすいため、自分の悩みに対する明確な期日を知りたい方はこの占術を選んでみてください。
周易の占いのやり方や手法を徹底解説!
占い師の中には、周易の占術を得意とする方がたくさんいます。
以下では、周易の占いのやり方や手法を簡単にまとめてみました。
「周易ってどうやって占ってもらうの?」と疑問を抱えている方は、是非一度参考にしてみてください。
何を占ってもらいたいのかテーマを決める
易を占うと言うことは、私たちの知性や常識で充分考えたにもかかわらず、なお分別や判断が出来ず、決心がつかない時に占うので、常識で当然判断できる場合は占いは避けるべきです。
周易の考え方は「笑って問えば笑って答える」で、冗談半分では正しい答えは出ません。
周易に限った話ではありませんが、何を占ってもらいたいのかテーマを決めることから始めないといけません。
上記でも解説したように周易は明確な答えを知りたい時に最適な占術ですので、悩みがあやふやだと効果が発揮されにくいのです。
つまり、本当に自分が知りたいことを明確に絞り込むことにより、占いの結果が出て今後の人生に役立てることができます。
筮竹で卦を立てる立筮(りつぜい)を行う
周易では、筮竹(ぜいちく)を使って小成掛である内掛、外掛、を組み合わせた大成掛、六十四卦で吉凶を占います。
八卦には自然に由来する解釈が付けられていますので、それぞれどのような解釈がされるのか見ていきましょう。
八卦の種類と主な解釈
種類 | 主な解釈 |
---|---|
乾(天) | 父、剛健、活動、龍、首、上司、北西 |
兌(沢) | 少女、喜ぶ、口舌、金融、凹地、西 |
離(火) | 美、明るい、文書、文明、理想、南 |
震(雷) | 動く、上昇、長男、騒がしい、東 |
巽(風) | 長女、木、迷う、伏入する、飛ぶ、東南 |
坎(水) | 霧、穴、困難、陥る、裏、 北 |
艮(山) | 止まる、門、高山、退く、倉、北東 |
坤(地) | 母、平地、衆、牝馬、妻、古い、柔、南西 |
八卦の種類と解釈についてわかったところで、今度は周易の具体的なやり方を解説していきます。
- ①六十四卦(64パターンの卦)のうち下の卦(内卦)を求める
- ②50本の筮竹を用意して1本だけ取る
- ③抜いた1本を取り、筮筒の中に立ててこれを太極とする
- ④残りの49本の筮竹を集中して左右にわける
- ⑤左手に持った方は天、右手に持った方は地を表す
- ⑥右手の分から1本の筮竹を抜き出し、左手の小指に挟む
- ⑦左手の筮竹を右手で8本ずつ数えて、小指の1本を加えて残りの数を数える。内掛を作る。(残りが1本なら乾、2本なら兌、3本なら離…)
- ⑧49本を前と同じ方法で繰り返し、外掛を作り64パターンの六十四卦を完成させる
- ⑨次に変爻を求める為、49本をまた左右に分けて、右の1本を左の小指にかけ、左手の筮竹を6本ずつ数えて行く。
- ⑩「小指の1本を加えて残りの数が1本なら初爻」「2本なら二爻」「3本なら三爻」「4本なら四爻」「5本なら五爻」「6本なら上爻」と判断する
森羅万象のカタチの象徴とも言える六十四卦を出し、相談者の運勢や未来の動向を鑑定していく仕組みです。
リーディングで易の詳しい判断をする
上記のやり方で導き出した六十四卦と爻からリーディングで易の詳しい判断をしていきます。
ここでは詳しい説明を省きますが、六十四卦は「1の乾為天:男性的」「2の坤為地:女性的」「3の水雷屯:創造の悩み」「4の山水蒙:経験不足」とそれぞれ意味や解釈があります。
この意味を占的に当てはめて結果の全体像を判断して占っていくのが周易ですね。
「今の彼氏と結婚して大丈夫なの?」「思い切って転職した方が良い?」と具体的な悩みをお持ちの方は、周易で占ってもらいましょう。
周易は本当に当たるの?
周易や断易などの易占いの基本は、偶然の中に必然を見つけることです。
50本一組の筮竹から引き出された1本は偶然ですが、「偶然こそが未来を予言する」という考え方で成り立っています。
六十四の卦のうちの一つをシンクロニシティで求め、相談者の占いたいことに当てはめて読み解くわけです。
易の言葉に「初筮に告ぐ、再三すれば乱る。 乱るれば、則ち告げず。貞に利ろし。」 (占って出た掛が気に入らないからと、気に入った答えが出るまで再三占うべきでない。このような場合は、易は正しく告げない)とある。
この作業は深い洞察力と人間性が必要です。
運命学を研究する場合、易を知らずに云々することは、水に入らずに遊泳法を語ると言うようなもので、易は占いや、運命学の中心的・基本的な物である。熟練の占い師に周易の鑑定をお願いすれば、正確な結果を読み取ってもらえるでしょう。
まとめ
周易占いは、筮竹ではなくコインの裏表やサイコロで行う方法もあります。
どの占い方法でも、明確な答えを出すのに強い占術という点では一緒です。
様々な分野の悩みをオールマイティに取り扱うことができますので、人気の占い師に周易で占ってもらってください。